国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった民族学・文化人類学の研究所です。
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みんぱくとは

ごあいさつ

2009年4月1日

国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館機能をもち、大学院教育をおこなう文化人類学・民族学の研究所です。みんぱくは大学共同利用機関として1974 年に創設され、2004 年4月から大学共同利用機関法人・人間文化研究機構の一員となりました。

みんぱくは「地の先へ。知の奥へ。」をモットーに、人間文化を探求する旅を続けています。館員一同、これまでの共同研究にくわえ、機関研究の開始、新コンセプトにもとづく本館展示の新構築、斬新な情報発信など、さらなる発展に挑戦しています。

みんぱくの教員たちは、世界各地で諸民族の社会と文化、およびグローバル化現象にともなうそれらの変容について研究しています。現地の人びとと生活をともにしながら調査研究をする一方で、調査地などの文化や価値観を深く理解するための標本資料や映像・音響資料、文献図書資料などを収集してきました。その成果は、出版・展示・講演会・シンポジウム・ウェブサイト・マスメディアなど多様な媒体をとおして発信しています。そして、学界などの研究者集団や一般市民にたいして、みんぱくがもっている情報の提供と研究広報をひろく公開しています。

また、みんぱくは、大学共同利用機関で構成される総合研究大学院大学の文化科学研究科博士後期課程において、文化人類学・民族学の専門家を養成しています。

ひと・もの・情報がまたたくまに地球上を行き交い、ほしいものは手に入れやすくなり、私たちの生活はたしかに便利になりました。その一方で、世界のあちこちで優勢な価値観や文化要素が固有の社会組織や文化に強い影響をおよぼし、人びとの生活環境を激変させるという気がかりな状況が生まれています。

現在のグローバル化の進行は地域間・民族間の対立と緊張、人びとの経済や情報の格差、文化や宗教の摩擦や葛藤を激しくさせている面もあります。そして、本年3月11日に起きた東日本大震災は、人智の及ばぬ自然の力と人類が築いてきたグローバルな巨大技術や産業のもろさを示しました。今こそ、自然と文明との関係を考えなおすときといえましょう。

人類が直面するそれらの問題にたいして、文化人類学・民族学の異文化と自文化の研究はますます重要になってきています。社会の多くの方々の関心と知識欲にどのようにこたえていけばよいのか、私たち館員もその課題に真剣にとりくんでいます。

みんぱくのこれからを、あらたな発見を楽しみ、ゆたかな知識や情報を得ることのできる「知の空間」にしたいと考えています。

今後とも皆様からのご助言とご支援をお願いするしだいです。

国立民族学博物館長:須藤健一

所在地
〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
電話:06-6876-2151(代表) ※建物設計:黒川紀章 建築・都市設計事務所
沿革
国立民族学博物館(みんぱく)は、文化人類学・民族学に関する調査・研究をおこない、その成果に基づいて世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めることを目的として、1974(昭和49)年に創設され、1977(昭和52)年11月に開館しました。
施設の概要
敷地全体が公園計画に調和するように、建物の高さを全体的にできる限り低く押さえ、伝統的な日本建築のもつ美の特色を活かしています。1階に収蔵、2階に展示、3、4階に研究の機能をまとめて配置し、建物の中央部には採光が可能なパティオ(中庭)を設けています。
国立民族学博物館要覧